◆その昔
僕は　ソフトウェアの開発をやっていた時に
ちょっと　弱音を吐いたことがありました

まあ　過ぎ去った昔の小さな汚点ですが
それを思い出すたびに
次のような話も脳裏に浮かびます

◆ドイツ人のハイゼンベルクは
量子論の建設に極めて大きな貢献をしました

天才的な頭脳の持ち主で
20歳代で
マトリックス力学や　不確定性原理などを
提唱したことで有名です
ノーベル賞も受賞しました

◆ハイゼンベルクは
不確定性原理を公表するに先だって
研究仲間で先輩格のボーアと激論になり
論文を公表しないように　とも言われました
ところが
ハイゼンベルクが　とうとう泣きだしてしまい
その場の討論は終わりになった　ということです

ノーベル賞をもらうような大天才でも
討論の最中に泣くことがあるんですね


※このエピソードは、「物理学の視点」（江沢洋著
　培風館　昭和58年）にありました

※マトリックス力学：量子の振舞いを説明する数学的手法の一つ

※不確定性原理：量子論における重要な原理の一つ