例えば時刻表
隠れたベストセラーとも言われます
文芸作品にない面白さがあります

◆旅行に出かける暇が無いので
代わりに　時刻表を見ることがあります

旅行気分にひたるというよりは
どういう列車が　どういう運行をしているのかを
見るのが面白いです
時々　小さな発見もあります

最近はゆっくり見る時間もなくなりましたが・・・

◆上の時刻表は
東京での社会人1年目に　あわてて買ったもの

社員数名と　埼玉県の客先に打ち合わせに行く際
示し合わせた列車に　僕一人　乗り遅れ
次の列車を調べるために買いました

その頃は　関東以北の出張が多かったので
この時刻表をよく使いました

◆それだけでなく　この時刻表には
学生時代によく乗った列車も載っています

様々な列車と　それにまつわる思い出がつまった
いわば
タイムカプセルのようなものです


◆例えば　急行「陸中１号」

新人一年目に　岩手県の宮古市に出張しました

出張の話は　さておいて
この列車の　複雑な運行形態に驚きました
途中で連結や分離をくりかえしています

似たような運行形態の列車が
山口方面のページにも載っています

人員も　手間ひまも　かかったことでしょう

短距離化・省力化の徹底した　現在のローカル線では
まず見られないと思います

ただし　現在でも
東北方面の新幹線では　連結・分離をやっていますが
技術の進歩によって　効率よくやれるのでしょう


◆例えば　特急「おおよど」
これは　宮崎から　九州中央の山地を越え
人吉　熊本を経由して博多に向かう特急

宮崎大学三年の頃
剣道の遠征試合で　熊本に向かうはずでしたが
その前に　事情があって
車を運転していて（無免許で）　電柱に衝突
顔面をハンドルに打ち付け　鼻血がバーッと！
病院で応急処置をしてもらい
夕方　「おおよど」に乗って　剣道部員を追いかけ
熊本駅を乗り過ごして　玉名まで行ってしまった

以来　車のハンドルは握っていません

◇私的な話が長くなって　恐縮ですが
　衝突体験について　もう少し書きます

　ちょっと意外かもしれませんが
　衝突した瞬間
　頭が　いきなり後ろに跳ね返されました！
　顔面が　ハンドルにぶち当たった感覚は無かった！
　同時に　鼻血が噴き出ました
　クラクションが　鳴り響いていました

　何が起きたか　わかりませんでした
　わずかに遅れて　顔面の痛みと
　「やってしまった」というショックとが
　襲ってきました

　実際は　まず　体が前に突き動かされ
　顔面が　ハンドルにぶち当って
　反動で　頭も体も後ろに跳ね返され
　その後更に　前に跳ね返されて
　クラクションを押えていたのでしょう

　瞬間的な衝撃　というものの怖さ！
　今は　エアバッグのおかげで運転手は安全でしょう
　でも　ぶつけられた人は
　その衝撃をもろに受けるわけです

　あの時は　親子連れの横をすり抜けて
　暴走してしまいました
　一つ間違えば　最悪の事態となり
　僕は　相当の処分を食らったと思います
　その後の人生も変わったかも

　車や物が壊れたくらいは　まだいいですが
　人に大ケガをさせたり　死なせたりしたら
　どんなに　お詫びをしても　お金を払っても
　元通りになることはありません

　万が一事故を起こしたらどうなるか・どうすべきか
　という覚悟を持って運転してほしいものです